周りを見渡せば、子供たちや学生の姿が。
春休みかー、と我が事のように心踊る。
日差しも柔らかくなって、長いことワタシ達の影を落としている。
花の香りはまだしない。
そんな春らしい日を待ちながら、随分遠いところに来たんだなと、昔の卒業や入学のことを思い出す。
あの独特の空気と、心臓のあたりを掴まれるような感覚。
冬から暖かくなるにつれて一枚ずつ服を脱いでいく。
シャツ一枚になった時に必ず思い出すものがある。
友人の自転車に二人乗りで、決して近いとは言えない大型スーパーまで出掛けた。
とても暑い日で、昼間の強い日差しにバテながら、上り坂や細い道を走っていた。
ワタシはずっと後ろに乗りながら、通り過ぎていく景色だけ見ていた。
二人で夏用のサンダルを買って、早速履いて帰った。
仲良しのみんなで海に行こうって計画を立てていた。
だけど夏が来る前に喧嘩して、その子と海に行けなかったんだ。
時間と共にいつの間にか仲直りしていて、次の年の春、ワタシ達はまた自転車に乗って二人で買い物に出掛けた。
やっぱりワタシは後ろに乗っていて、その子は文句も言わずに一生懸命ペダルをこいでいた。
それから、お互い違う道に進んで、ある日突然その子から電話がかかってきた。
仕事で忙しかったワタシは、また今度メールするねって言ったけれど、そのまま約束を忘れてしまった。
ある時思い出してメールしてみた。
その子と連絡はとれなかった。
今でも桜が咲く季節になると思い出すなんて、その子は知らないに決まってる。
だけどワタシは今年も思い出した。
あのサンダルはもうどこかへいってしまった。

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結構、気を使う方で、気疲れして、なんとなく連絡しずらくなって、延び延びになってしまいます。
しかしながら、記念すべき100本目ではあるものの、かなりネガティブな内容なのがちょっと残念。
とはいえ、100本目だからといって必ずしも明るく楽しい気分にならないところが、現実かも・・・。
いかんいかん。
今は、とかく暗いニュースばかり。
こんな時こそ、明るく楽しく生きなきゃいかん。
101本目の日記は、HAPPYな日記を期待します。
いつまでもその時のまま止まっちゃってるんですょね。
連絡しなくても、お互い信じてるからこそなのかも。
そんな友達が山ほど。
きっと向こうも会いたいって思ってるハズ。
……のえるのうた様……
おおっと!100本目だ〜!
気づかなかったっ。
日々の他愛もないことはコレに分類してるけど、そんな出来事が100もあるなんて、なんだか人生一段と楽しくなっちゃうねー。
今度振り返って、読んでみょぅ。
春って別れの色が強いんだな。
何かをすてて、次へすすむ。
見逃してました。ごめんさい。
こんな状況なんで、遅れたりもするけど堪忍してね。
今って、ほとんどケータイだけだから、向こうが変えちゃうと行方知れずになってしまうんだょね。