2006年04月16日

おつかれピンク大賞

第18回ピンク大賞が@新文芸坐で行われました。

とても沢山の方にご来場頂き感謝です。

何もかも初めてだったので戸惑いもありましたが、楽めていただけてたら嬉しいです。


喋りたいことは沢山あったのに、やっぱりあの場では言いにくかったのでココで書きたいと思います。



ピンク映画の世界に入ったきっかけは、特に何もなかったのです。
幾つかVシネマのお仕事をして、その流れでやらせてもらうことになりました。
フィルムとか、ビデオ撮りとか何も解っていなくて、映画という漠然としたもので見ていました。
それから色々とお勉強させてもらって、ピンク映画って面白い世界だなと感じました。
ずべてが監督にあって、作品が完成するともう逃げ場はない。
ウチら役者も同じですが。
フィルムに焼きついたらもう消すことが出来ない。
フィルムだって安いものじゃない。
予算の少ないピンク映画は、何本も回すことが出来ない。
みんな真剣です。

もう一つの魅力は、若い監督がいること。
一般映画はもうベテランの方ばかりで、新しい人達の入る余地がない。
若い才能の発表の場としてとてもココはいい。
ある程度自由に出来る分、監督のカラーがある。

もっと傑作を撮って欲しい。
投げやりに聞こえるかもしれない。
だけどウチらだって気持ちは同じ。
絶対いい仕事してやると。
撮りたいものを、伝えたいことをフィルムに残す。
映画を作るウチらみんなの仕事。

これだからエロ映画は…なんて言われたくない。
毎年減っていく作品の数。
もっと盛り上げていきたい。
一般映画との境界線があまりない時代。
もっと多くの人に差別なく観てもらいたい。



なんか真面目に書いちゃいましたが、本当の気持ちです。


記録として、今までのピンク映画出演作品。
     渡邊元嗣 監督作品 『 べっぴん教師 吐息の愛撫 』

       女池充 監督作品 『 濃厚不倫 とられた女 』
                   (一般公開 「ビタースイート」) 

  いまおかしんじ 監督作品 『 援助交際物語 したがるオンナたち 』
                   (一般公開 「かえるのうた」)

     後藤大輔 監督作品 『 わいせつステージ 何度もつっこんで 』
                   (一般公開 「言い出しかねて」)


ピンク大賞当日の様子はコチラ↓

posted by 向夏 at 21:55| Comment(10) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おつかれ〜でした。あの日は昼から朝まで(笑)池袋に居たのに…会場に行ったのは朝5時前でした。会場より先に打ち上げへ行こうかと…も考えたりもしたんだけどね(笑)。
でも結局、途中で(何度も)抜けてピンク大賞(打ち上げ含む 笑)へ行く計画だったのに…こっちの打ち上げの幹事や仕切りになんとなくなってしまい、ダメでした。ま、最終的に関係者等と朝ご飯や飲んだりしながら…最終的には某氏と二人で雑談?討論??で、解散したのは10時を過ぎでした(苦笑)。
Posted by はて? at 2006年04月17日 09:04
おひさしぶりです。女優賞おめでとうございます。

先日はお疲れ様でした。
サイン書いてる隣で、ヘンテコな漫才やって騒いじゃって申し訳ありませぬ。


とあるインタビューで読んだのですが、
いまおか監督は「かえるのうた」を会社側に見せたところ「エロくないね」と言われたそーなんです。
「エロくない」と言われた作品がピンク大賞の作品賞を獲った。
ってコトに、ものすごい意味があるんじゃないかな?と。

ピンク映画への個々の差別なんて、
ちょっとした勇気や切っ掛けで簡単になくなる程度のものじゃないかな?と。
そんな勇気に対して、ちょっとだけでも背中を押してあげられるよーな、
そんな作品がこれからも生まれればと思いますデス。はい。
Posted by 青まりも at 2006年04月17日 10:30
初めまして。打ち上げのときサインをいただき、ツーショットまでお願いしてしまった(川瀬さんと話されていたところへ割り込みました)者です。覚えていますか。約束どおりやってきましたよ。

おめでとうございました。そしてお疲れ様。そしてありがとう。

昨年の主演2本の向夏さん、ほんとにすばらしかったです。これからもどんどん映画に出てくださいね。期待しています。
Posted by 水野 at 2006年04月17日 14:21
向夏様おめでとうごさいました。

漫才師の青まりもさんの付き人が私です。
お菓子はいかがでしたか。
渋谷でお見かけした際は、声をかけさせていただくことがあるかと
思いますのでよろしくお願いいたします。
Posted by 某S at 2006年04月17日 20:38
はじめまして。健太といいます。女優賞おめでとうございます。向夏さんの映画への想い、見る側にもとてもとても嬉しいです。あんな劣悪な環境であるピンク映画館などいくら映画好きでも本当は行きたくない。エロを求めるなら、AVを見たほうがいい。でも向夏さんのような映画に真摯に向き合う人たちの力が映画の神様と出会ったような映画見たさに無理してピンク映画館にいくのです。向夏さんの出演された映画は本当に素晴らしかった。これからも頑張ってください。
Posted by 健太 at 2006年04月17日 22:24
向夏さん、遅ればせながらですが、授賞式どうもお疲れ様でした。

お土産に添えました手紙でも書きましたので、簡潔になりますが、今年は初めて投票しての参加で、改めて向夏さんに投票して良かったです。

授賞式後のロビーで、里菜子さんとご一緒にサインをされている際、お二人が由美香さんと重なって見えました。
今回もサインをして頂き、ありがとうございます。

コメントを拝読して、文芸坐に足を運んだ皆さんやブログを通じて、向夏さんのお気持ちは、とても伝わったと思います。

今後も益々の御活躍を心より、お祈り申し上げます。
Posted by ランパード at 2006年04月17日 23:50
 向夏さま、授賞おめでとうございます&式おつかれ様でした。
 my虫めがねを忘れてしまい、向夏さんを見つけだせるか不安だったのですが、ブルーのドレスを纏ってステージに凛と立つ向夏さんは、さすが受賞女優!オーラが違いました。
 本日のブログもそうですが、受賞コメントも毅然と語られていて、作品に向き合う向夏さんの真摯な人柄が感じられ、普段のブログとの雰囲気の違いに驚かされました。
 誰ですか、こんな素敵な女性を小さいとか小学生とか言ってるのは!(あっ、本人か?)

 「かえるのうた」、噂に違わず切ないながらも暖かな期待通りの作品だったのですが、「わいせつ〜 」も予想以上にすばらしく驚きました。
 正直こちらはそんなに期待していなかった(失礼)のですが、3人それぞれの心情が切なくて切なくて...僕の中では男優賞は師匠です。
 会場に行く前に友達と飲みすぎてしまい、上演中に眠ってしまうのではと不安だったのですが、そんな心配は杞憂に終わりました。

 今はソフトも普及して劇場に行かずにレンタルで済ます人が多く北海道でも多くの映画館が閉館しましたが、やはり映画は足を運んで観るべきですね。
 それが、創り手への感謝と敬意と思いますし。
 札幌でも、もう一度(何度でも)「かえるのうた」を拝見させていただきます。「わいせつ〜」も、上映情報ありましたら教えてください。

 会場では、パンフ&PGにサインにいただき、ありがとうございました。
 大事にしつつ、今後の活躍も期待してます。
Posted by とっぽ at 2006年04月18日 02:01
新文芸坐 ピンク大賞授賞式、お疲れ様でした。
売店にも長時間居てくれて、まさに腕が折れるまでサインしてくれてましたね。
また、質問攻め?のような話しかけにも丁寧に応じてくださり ありがとうございました。
これからも色々な作品、役柄(国映=新東宝以外にもオーピー作品等)に挑戦してほしいと思います。
楽しみにしておりますよん。
Posted by STARION.T at 2006年04月18日 13:02
表彰式お疲れ様でした。ありがとうございました!
ちゃんと話することもできなくてすいません。売店で突然のサイン会までしていただいたようで…。

今日は森山組見てきました。ワンシーンだけなのに印象的な役でした。向夏さんは目に力がありますね。

ピンク映画も、そのほかの活動も、これからも楽しみにしてます。
Posted by PG林田 at 2006年04月20日 00:28
はて?様…
姿が見えないと思ったら、同じ池袋にいましたか〜。
私は潔く、朝の6時に帰りました。

青まりも様…
こちらでは初めてですよね。
ちょっとビックリしました。
夫婦漫才(?!)をライブで見られるとは思ってなかったです。
他の映画にはない強みが、ピンクにはあると思います。ウチはからみが下手ですが、私達の日常では、そんな場面から物語が生まれたりするんですよね。
ぬるま湯に浸かっていない、もっと勇気ある日本映画が増えることを期待してます。まずそれに賛同するのは私達の仕事。そんな感じです。

水野様…
来てくださったんですね。ありがとうございます。
本当は沢山の仕事をしたいのですが、なかなかそういうわけにはいかないので、いい仕事を残せるように今年もやっていきたいです。

某S様…
素敵なスイーツありがとうございました。
さすがに銘菓は上品な美味しさでした。
渋谷の雑踏の中でばったりあったらスゴイですね。
多分その時は、ジムか買い物(衝動買い)中かと思われます。

健太様…
はじめまして。
まずはあの環境から改善したいですね。
あまり大きな声では言えないですが…
ポスターとかタイトルとかも変えないと作品が勿体ない気がします。
AVに圧された成人映画が消えてしまわないように、なにか力になりたいんです。
いつか会えたらお話しましょう。
ありがとうございました。

ランパード様…
ありがとうございました。
お土産もさることながらお手紙嬉しいです。
私は有名になりたくはないんです。
全ての人が出来る訳ではないこの仕事をやってる限り、日本映画に何か残したいなと、「向夏」を残すのではなく、良い方向に変わるきっかけになりたいんです。

とっぽ様…
遠いところありがとうございました。
嬉しかったです。
きまらなかった舞台のコメント、いつものことですが。(ちょっと反省)
私も酒が飲めて酔えれば楽なのですが…。
昔はTVなんてなくて、映画が情報や流行の記録でしたね。フィルムのコマの回転速度はとても心地よいものです。
人から人へ想いは伝わるものです。
北海道、行ってみたい。
また会える時を期待しております。

STARION.T様…
こちらこそお話ができてよかったです。
ありがとうございました。
色々な作品に出会いたいですね。
HP見ましたょ。
日常を切り取ったよな、ライブな感じがいいですね。香港に行ったんですね。一度は行ってみたいです。

PG林田様…
とても貴重な体験ができました。
あのような大きな場所で出来るのはとても喜ばしいことですね。
今回のPGにて、林田さんの歳を知って驚きました。(勝手な思い込みでもう少し上かと…)
これからもピンク映画を盛り上げていってください☆
森山組は、おいしい役を頂戴してしまいました。
この度は本当にありがとうございました。
Posted by 向夏 at 2006年04月27日 05:58
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